2016年3月11日

震災から丸5年。
職場では、地震の起きた午後2時46分、全員で黙祷しました。
子どもたちも毎年、学校で黙祷しているそう。
あの日のことを思い出すことは、私にとっては、二重の意味があります。
ご存知の方も多いと思いますが、ちょうどがんの手術が始まる瞬間に地震が起き、手術台の上にいたので…
何年経っても、はっきりとその時の状況・気持ちを思い出すことができます。
やっぱり一番に子どもたちのことが浮かび、麻酔の点滴が始まっているのに、このまま混乱状態になったら自分で注射針を引き抜いて学校へ駆けつけないと…と思ったのを覚えています。途中で倒れるっつーの(^_^;)
(当時の記事はこちら)
標準的ながんの治療では、最後の治療後5年が経過すると、ひとまず完治扱いとなり、通院や検診が終了することも多いのですが、私の病院では、しばらくは、年に1~2回は様子を見せに来て下さいとのこと。
私も、ハイさようならと放り出されるのが実は少し不安だったので、ほっとしています。
でも、あくまでも、異常がないことを確認するための検診でありたいものです。
ついつい不摂生しがちなもので(汗)
病気が分かった時の恐怖、絶望感、治してこれからも生きてくぞ!と誓った時の気持ち…などを忘れないためにも。
震災の直後、
「子どもや孫の世代に害を残さないよう、想定外の危険を伴う原発はやめよう」
「今が便利で快適なら、未来にツケを回してもかまわないという考え方を改めよう」
「自己責任で他人に無関心にならず、人と人とのつながりを大切にしよう」
そんな気持ちが日本中で高まったけれど、最近、それがまた薄れつつあるように感じます。
でも、忘れていない人もきっとたくさんいる。
まずは自分から、次に家族や親しい人へ、
忘れないよう
時々話題にするなど、小さな努力を続けていきたいと思います。