人づてでなく、自分の目で
日本人人質事件について。最初にニュースを知ったときは、
「なぜそんな危険なところに行ったのか」
という疑問が真っ先に浮かびました。
その後、後藤さんご本人の
「何が起こっても自分の責任です、現地の人を責めないでほしい」
という言葉を聞いて、覚悟して行ったんだと分かっても、
まだ、
「そこまで分かっていてなぜ行ったのか」
というクエスチョンがずっと頭の真ん中にありました。
今朝、初めて、後藤さんの取材した映像やコメントをテレビで見ました。
そしたら全てが理解できた。
気がする。
これまでは、自分で見に行く気のある人しか見ることのなかった映像だと思います。
皮肉にも、事件があったから、私を含め、たまたまチャンネルを合わせた何千人もの人が目にする機会を得たのですよね。
百聞は一見にしかず、ということわざを、こんな形で実感するのがなんとも悲しかったです。
安倍総理はこの映像を見たのだろうかとも思いました。
なんとなく違和感があるのです。
見たとしたら、
「絶対に許さない、償わせる」
と並んで、
「なんびとも暴力で物事を思い通りにしてはいけない」
というメッセージが入る(たとえ相手が聞く耳を持たないとしても)はずではないかと思います。
こんな風に、人づてでなく、自分の目で見て判断できればいちばん納得できる。
ただ、「すべて」というのは不可能だからジャーナリズムがあって、
その中でももっとも危険な場所へ行く人も存在する。
そして、どんなに客観的に見たままを伝えようとしても、
「らしさ」が入るのは避けられない…
というか、入らないことはありえない。
だからこそ、その人となりは何より重要なのだと思いました。
シリアで、現地の方が、
「彼はイノセントピープル(純粋な・汚れのない人)だから」
と言っていたのが象徴的でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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