22XX年
新学期が始まりました。といっても、今年は大きな変化はなく、マイナーチェンジという感じですが。。。
今朝、玄関から出たとたん、雪?!
…と思ったら、散り始めた桜吹雪でした。
今年は満開の直前に急激に冷え込んだおかげで、花期が長く続いて見ごたえがあり、幸せでした(*^_^*)

さて、今日はちょっと趣向を変えて…ショートショート風。
西暦22XX年。
およそ200年前に、どんな細胞にも変化できる万能の細胞が発見され、医療は大きく様変わりした。
生まれつきの障害を持った臓器や体の器官を置き換えたり再生させたりできるようになり、以前なら長くは生きられなかった子どもたちも、大人になって生きて行くことが可能になった。
それと並行して、一部の富裕層を中心に、寿命が近づいた体の器官を次々と万能細胞で生まれ変わらせる人間があらわれ始め、人類の平均寿命は大幅に伸び、ついに去年、200歳の人間がギネスブックに登録された。
最初のうち人々は、そのことと、アジアで突然広がりはじめた謎の病気とが、関係あるとは思わなかった。
台湾、インドネシア、ベトナム、日本…
高熱が出た後、体の末端から壊死が始まり、一週間ほどで死に至る恐ろしい病気は、潜伏期間中にヒトからヒトへ伝染していき、患者の数はとどまる所を知らなかった。
新型のウイルスらしい、ということだけがわかっていて、ワクチンはもちろん治療薬もまったく開発のめどが立たなかった。
だが最初の患者が報告された3ヵ月後、世界中にニュースが流れ、
「この病気の原因は、太古から地球に存在する常在菌で、生きたヒトの体に200年以上眠り続けた時、突然変異を起こして伝染病のウイルス様の活動をする」
という報道を見た人々は驚愕した。
件の200歳のギネス記録保持者とは、C国のIT企業の会長で、巨額の富を使って万能細胞を利用し、全身を若返らせながら現在も事業の前線に立ち続け、各国へ海外出張を繰り返していたのである。
本人も、最初に公になった犠牲者と前後して本国で亡くなっており、治療にあたった医師や家族も感染して命を落とした。
潜伏期間のあいだに空港や航空機などでばらまかれたウイルスは、人間の寿命が自然のままだった時代には想像もつかなかった理由で、いま、地球の人類を滅亡させようとしていた。
同じ頃。
某国の研究機関で、同じく、人類初の実験が行われようとしていた。
それは、SF小説や映画のなかでしか実現しないと思われていた、「タイムスリップ」装置の有人運転である。
といっても映画のように自由に時代を行き来できるようなものではない。
かろうじて、場所の指定ができて、数年の誤差で過去へいける可能性があるというだけで、現代へ戻っては来られないし、もちろん命の保証はゼロ%に近い実験だが、このままでは治療薬の開発の前に、人類が滅びてしまう。
志願した研究所のスタッフは、人類の命運を背負って、2014年へと旅立った…。
「簡単に、誰でも作れて、どんな細胞にでも変化できる」
医療やアンチエイジングの世界で、夢のようなことが実現できるSTAP細胞は、世紀の発見!
だったはずなのに、首を傾げたくなるような不備が次々とあげられています。
論文を提出する時は、ちゃんとしていたつもりなのに…?
ネイチャー誌も、おかしいと思わなかったはずなのに…?
これって、実は、20XX年からやってきたタイムトラベラーが、未来の技術を使って、もうしばらくこの発見を封印しておこうとしたのでは。
等と、妄想してしまった春の午後でした。
どっかで聞いたような話のつぎはぎだけど(笑)夢中で書いて、ご飯作るの遅くなっちゃった。
乱筆乱文お許しあれ~(^_^;)!
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タグ : STAP細胞