『ちゃんとさせる係』
わが家の長女。ほんとにマイペース。
私もものすごいマイペースなので人の事は言えないのですが、それはそれ、ともかく、親として、
・時間に遅れない
・忘れ物をしない
・身だしなみをちゃんとする
…といったことができるようにさせるのは、義務なわけですよ。
ですが、これが一筋縄ではいきません。
朝起きない。
眼があいても、着替えはじめるのに時間がかかる。
着替えても、洗面所に行く途中で、ハムスターに見入ってしまう。
家を出る時間が迫っていても、スーッと立ってごはんをおかわり。
やっとのことで家を出ても、「あ、やっぱマスクしていく~」とのんびり戻ってくる。
これらの各段階で、全然声をかけないと、いくらでも時間は経って遅れてしまうし、マメに声をかけてものらりくらりとしているし…。
完璧に間に合わせようと思って、ビシバシ声をかけていたら、やっぱり叱りまくることになるんですね。
私のやり方も色々とマズイのでしょう。
しかし、下の子は、そこまで遅れる前に、「ちょっと急がなきゃ」と焦る様子や、スピードアップした動きが見られるので、やっぱり性格の方が大きいんじゃないかと思います。
ある時、しみじみと、
「お母ちゃんさあ、あんたの友達だったらいいのにな。」
と思わず言いました。
「友達だったら、〇〇ちゃんって考えてることも面白いし、一緒にいて楽しくて癒されて大好き~!って言ってればいいのに、“親=ちゃんとさせる係”なばっかりに、毎日怒ってなきゃいけないんだもん」
これ100%本音です。
昔、自信がなくて誰かにくっついてないと不安で頭の中で色々考えている割とやらしい子ども(笑)だった私は、上の子の、裏表のないところや、他人におもねらずに自分の信念どおり進む強さを尊敬しているし、見返りなど期待せず、親切にしたことさえ忘れているような、押し付けがましくない優しさに癒されるし、こっちが新喜劇なみにひっくり返りそうになるトボケたところなど、ぜんぶこよなく愛しているのです。一人の人間として。
しかし、ひとたび、他人さまに迷惑をかけず、将来人として恥ずかしくないちゃんとした人間に育てなくては…という、親の視点から見ると、ダメダメなことだらけで、小言を言わざるを得ないんですね。
それがなんとも残念で。
でも、親だからこそ、この子の魅力を満喫できるのだし、なんとかバランスを取って、根気よくやっていくしかないんですけど(^_^;)
こんな話をして、最後にふたたび
「〇〇(娘)が大人になって、私も“ちゃんとさせる係”を卒業できたら楽しそうだよね」
と言ったら。
彼女はなんと、
「その頃には、私がお母ちゃんをちゃんとさせる係になってたりしてね~アハハ」
とのたまいました!
徘徊してる私を連れて帰ったりってか~!!(泣)
スポンサーサイト
- 関連記事
-
- 隠しきれない 2018/05/10
- プチ虚脱…小学校卒業 2018/03/18
- 秘密は楽し 2016/11/16