青い鳥
今年も、図書ボランティアサークルを中心とした、クリスマスイベントの時期がやってきました。小学校のお昼休みを利用して、20分程度のお話と歌を楽しんでもらう催しです。
子どもたちも毎年たくさん来てくれて、内容も一から手作りで、とっても温かい雰囲気なんです♪
今年の絵本は「青い鳥」。
メーテルリンク原作の戯曲で、様々な翻訳版が出ています。
今回、担当の方が選んでくださったのは、いわさきちひろさんが絵を描いているこの本。
![]() | あおいとり (いわさきちひろ・名作えほん) (2005/09/23) 立原 えりか、いわさき ちひろ 他 商品詳細を見る |
どのページも、青や紫の色合いが美しいです。
さらに、ここからイメージを得た影絵を、スクリーンに映しながらの読み聞かせで、ほんとに幻想的なひとときでした。
さて、私は、チルチルとミチルの妹のほう「ミチル」役の声を担当させていただきました。
私自身は、子どもの時、小さい子むけにまとめられた絵本を読んだきりなのですが、今回、読んでみていろいろと発見させてもらったんですね。
子どもの頃の本では、青い鳥を見つけることができずに家に帰ってきたチルチルとミチルが、実は自分たちの飼っていたハトが「青い鳥」だった、と気付くところで終わっていました。
私は、それを読んで、「ああ、幸せは遠くに出かけていって見つけるものではなく、身近にあるものなんだなあ」と納得した記憶があります。いや、子供に分かりやすくするため、そうと書いてあったのかもしれませんね。
ところが、実は、原作では、青い鳥は、チルチルが喜んで手に取ろうとすると、また逃げてしまうのです。
(練習の時、ここを読んだチルチル役のYさんが、「チルチルの奴、余計な事するよね」とささやいてきたので笑いが止まらなくなって大変でした(^_^;))
でも、不思議だと思いませんか?
チルチルとミチルは、色々な国を旅して、
「青い鳥がなくても人は幸せでいられる」
と学んだのではなかったのでしょうか?
台本では、青い鳥を逃がしてしまってがっくりとするチルチルを、ミチルが、
「きっと戻ってくるわ、私たちの青い鳥ですもの」
となぐさめます。
「いいのよ、青い鳥がいなくても、私たちは幸せだもの」
ではないんですね。
やっぱり青い鳥は必要なのか?
そもそも、青い鳥は、冒頭で、通りすがりのおばあさんに「探してきておくれ」と頼まれたものなんですね。
そして、いつか手元に戻ってきた時、ふたりはその青い鳥を、おばあさんにあげるのでしょうか?
そうすれば、また二人は青い鳥を失う訳ですが、それでオーライなのでしょうか?
色々と考えてしまう結末でした。
それはそれとして(^_^;)お話会は今年も大盛況で何よりでした♪
子供たちがスクリーンや本のページを真剣に見つめるまなざしは、練習頑張ってきて良かったなぁ(*^_^*)といつも思わせてくれますね。
担当の皆様、お疲れさまでした!

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