「泣いてくれてありがとう」
もう1ヶ月くらい前になるかな?電気ポットが壊れて。お湯に、黒いゴミが混じって出てきて、ポット洗浄剤等を使ってもキレイにならないんですね。中で金属が腐食してはがれて出てきていたみたいです。コーヒーなど濃い色の飲み物に混じって、気付かず飲んでたかもしれない…(^_^;)
まあ、10年使ってたから寿命なのでしょう。
さて、今流行の電気ケトルの購入も検討したのですが、迷っているうちに、お湯を沸かす必要にせまられて、しばらく使っていなかったやかんを出してきました。
お湯が沸くとピーーーーー!!とけたたましく鳴るあれです。
これが、なんとなんと、使い勝手がいいじゃないですか。
電気ケトルって、沸くと自動的に電源がOFFになるんですよね。
それが節電になって良いのでしょうが、私みたいに忘れっぽいと、お湯が沸くのを待っているあいだに、ちょっと玄関掃いてこようかな~と表に向かいながら、いやだ、洗濯終わってるやん!すぐ干さなきゃ!
なんてやっていて、気付いた時にはすっかりぬるくなってるに違いないんですよ。
その点、ここまでピーピー大騒ぎしてくれると、何をしていても最優先でガスを止めにいかざるを得ない。
私には本当にぴったりなアイテムだってことに気付いたのです。
この夏は節電が必須になってくるでしょうし、このままやかんに活躍してもらおうと思います。
それで思いだした。
上の子が産まれた時に、厚生省だか教育委員会だかから、冊子をもらったんですが、そのなかに、イラストとともに、「泣いてくれて、ありがとう」ってページがあったんですね。
普通、赤ちゃんが泣くのと泣かないのと、どっちがいいかと言われたら…そりゃ、「泣かない方がいい」と答えますよね。
だけど、赤ちゃんはしゃべれないし、自分で行動して解決することもまだできない。
「ちょっとおなかすいたんですけど~」と言いに来たり、自分で冷蔵庫開けて納豆のパック出してきたり(笑)できるはずがないですよね(^_^;)
「何か困ってる、してほしいことがある」時には、泣いて知らせるしかない。
だから、そんな時は「おお、教えてくれてありがとう、お腹が空いてるのに気付かないところだったよ」と思えば、一般的にネガティブに取られがちな赤ちゃんの泣き声も、ありがたいサインなんだよ…という内容でした。
その時は「なるほどねー」と思っただけでしたが。
何年か後、子供が、何かの幼虫を見つけてきたんです。
カブトムシに似てるけど、だいぶ小さいので、たぶんカナブン。
ビンに腐葉土を入れて、ときどき霧吹きで水をかけて湿らせてやっていたら、一応ちゃんと腐葉土を食べ、コロコロとした糞もしていて、おお、成長してる♪と喜んでいたのですが…。
いつのまにか存在を忘れ、腐葉土の補充も霧吹きも全然やってなかったんですね。
ある日、掃除中にビンが目に入り、ハッ!と気付いたら、すっかり土はカラカラ。
うわぁ、ごめんね、死なせてしまった…と焦って中を見たら、なんと、まだ生きていてくれて。
でも、もう同じことをしては申し訳ないので、林の中の、湿った落ち葉の下の土に返してやりました。
その時痛感したんです。
私は、泣いてくれないと忘れる人間だ。
子供たち、赤ちゃん時代は、泣いてくれて、ホントにありがとう。
おかげで君たちを死なせなくてすんだよ。
モノ言わぬ小動物も植物もきちんとお世話できる方から見たらバカみたいだけど、私でも子供を無事に大きく出来たのは、じつに、泣いてくれたおかげなんです。
さらには。
公共の場所などで、赤ちゃんの泣き声にイラッと来る人が多いのも、赤ちゃんの声に、人の注意を引かずにいられない周波数が含まれているんじゃないかと思います。
(イラッと来る人は、泣き声そのものプラス、「何とかしてあげなきゃいけないサイン」が発令されているのに、なんで親は対応しないんだ!って怒りも上乗せされているのでしょうが…。)
だって、もし、赤ちゃんの声が川のせせらぎみたいに心地よかったら、さらっと聞き流されて、誰も世話してくれなかったら困っちゃうもんね。
総じて、一人目より二人目・三人目の子のほうが声がデカイのも、そのへんに理由があるんでしょうね(^_^;)死活問題ですから。
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