2010年 11月の読み聞かせ(5年生)
娘の小学校で、今日は月に一度の「お母さんの読み聞かせ」の日。学校と幼稚園で図書ボランティアをやってます。
こどもが入学して、「子供たちのために何かしてあげたいな」とか、「自分が何か楽しみたい」と考えたものの、運動系はからきしダメ(^_^;)
自分の好きなことで、できることが、これ(読み聞かせ)だったんです。
さて、今日は5年生の教室に行ってきました。
いつもながら、高学年は緊張するぅ~。
わが子より年下のクラスでは、けっこう気楽に読めるんだけど、年上の子は未知の領域って感じで…思ったこともだんだん口や表情に出さなくなってくるので、内心「オバハンつまんね~」とか思われてたらどうしよう?等と妄想してしまいます(^_^;)
持ち時間は10分くらいなので、高学年の子が好きそうなファンタジーやSF、推理小説などは時間的に難しく、だいたい絵本や民話が中心になります。
最初、5・6年生の子に絵本~?
と思ったのですが、これが意外と聞いてくれたりするんですね。
幼稚園のころ読んだことのあるストーリーでも、大きくなって聞くと、また違った立場でとらえる事ができたり、
新しい発見をしたりで。(それは大人でもそうだったりしますよね。)
さて、今回持って行ったのは、芥川龍之介作・遠山繁年画『蜘蛛の糸』です。
![]() | 蜘蛛の糸 (日本の童話名作選) (1994/10) 芥川 龍之介 商品詳細を見る |
きたのこけももさんのブログで紹介されていて、図書館で見てみたら、絵がとっても好きな感じだったので。
「蜘蛛の糸」のお話は、国語の教科書で使われていることも多く、今朝も、教室でタイトルを紹介した時、
「知ってる~」という声が数人から上がりました。
なので、「お話知ってる人もけっこういるね~。この本は絵もとってもいいので、それも楽しみながら聞いてくださいね。」と言って読み始めました。
お釈迦様のいる天上の場面では白や金色が基調で、地獄の血の池や鬼や亡者の絵は赤と黒。
その対比が印象的で、頁を繰るたびに、みんなじっと見入っていました。
あと、私がいいなと思ったのは、お釈迦様に対する著者の言葉遣い。
「地獄の底へ、まっすぐにそれを御下ろしなさいました。」
「お釈迦様の御目から見ると、あさましく思し召されたのでございましょう。」
なかなか日常生活で、もう、こういう言葉は使いませんよね。
でも、試しに文章を口に出して読んでみると、なんともいえず心が休まって、いいです。
子供たちにも、意味はよく分からないにせよ、その響きに触れてもらうだけでも価値があるんじゃないかなと思ったバブルスでした。
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