先週のある夕方のこと。
表から子供たちのワイワイ言う声が聞こえてきて、だんだんと近づいてくるなぁと思ったら、それがうちの前にやってきて、「
おかあちゃーん、カゴちょうだい」??
外に出てみると、上の子が、てのひらに
小鳥を乗せているではないですか。
その後ろには近所の年下の男の子たちがズラリと行列。
なんでも、まだ飛べないスズメの子が、公園近くの道路に落ちていたんだそう。
そして、そこへ、一匹の
ヘビが近づいてきた!ので、連れて帰ってきたといいます。
通りすがりのおじさんが、「何か食べさせないと」と教えてくれたらしいので、パンくずやご飯粒を台所から持ってきて、子供たちが口元に持っていきますが、親鳥でないからでしょうか?食べようとしません。
「生きた虫がいいのじゃない?」と言ったら、男子たちはさっそく、虫探しに周りの草むらへ飛んでいきました。
その間に、ネットで色々調べてみたところ…。
なんと!
「助けたらアカン」って書いてあるではあーりませんか!
参照サイト⇒
http://asterisk-web.com/sparrow_club/chon_top.htmもちろん、中には保護しないと死んでしまうヒナの場合もあるので、一概に助けてはいけない訳ではないのですが…。
飛べない=巣から落ちて戻れない、と、私も思っていたのですが、実はそうではない場合がとても多いようです。
今回のスズメも、特徴をよくチェックしていくと、
今まさに親と一緒に飛ぶ練習をしてる最中だったみたいです。
それがたまたま人目につく場所だったので、子供が集まってきてしまい、親スズメは警戒して近寄ってこられなくなったんですね。
そういう場合は、そっとしておけば、親がちゃんと安全な草むらなどに誘導するので、ヘタに触らない方がいいんですって。
オイオイ~!!(^_^;)家まで連れて来ちゃったよこの子たちは。
とはいえ、ヘビが来てたので、もしかしたら助けて正解だったのかもしれません。
だいぶ前に、野鳥のヒナに人間の匂いがついてしまうと、もう親鳥はあきらめて助けに来ないと聞いたことがあるのですが、どうもスズメはそうではないみたいです。
数日間は、ヒナの声を覚えていて、はぐれたあたりで探しているんですって。
ならば、早いうちに返してやった方がいいよね?
もしうまく親元へ返せなかった場合、育てるのは相当難しく、人間の新生児並みに手がかかるそう。
ちょ、私、植物でもすぐ枯らすのに、絶対無理だから!
しかも1時間半~2時間おきに餌をあげないといけない?
どこにも出かけられませんがな~!!
…というわけで、調べた方法をもとに、親元へ返すことにしました。
まずは、万が一親が来なかった場合に備えて段ボール箱に子スズメを入れ、もといた場所より少し人通りがなく、植木などの多い建物の影に置きました。
人間の姿が見えると、親も警戒して寄って来ないので、自販機の影にかくれて、こっそり様子を見ます。
私&わが家の姉妹&近所の兄弟友達合わせて7人が、
コソコソと建物の影をのぞいてるので、さぞかし見た人は不審に思ったでしょうね(^_^;)
ひとりになった子スズメは、しばらくすると、「ピー、ピー」と連続して大きな声で鳴いて、親を呼びはじめました。
すると…。
ほんとに親鳥が来たんですよ!少し離れた電線から、屋根の上にとまって様子をうかがって、ひさしの上→木の枝、と、だんだんヒナに近づきながら、チュンチュン激しく鳴いてます。すごいすごい!
なんだか、スズメくらい小さな生き物になると、こんなに強い親子の愛情なんて持ってないんじゃないかと勝手に思っていました。
だけど、一生懸命呼び合う姿は感動的で、鳥肌が立ちそうでした。(
鳥だけに…ゴメンナサイ!(笑))
親鳥は餌を探しに行くのか、いったん屋根に飛び上がりました。
その隙に、上の子が、自由に出られるよう段ボール箱の向きを変えて。
しばらく経つと、親鳥が戻ってきて、今度は、ヒナに呼びかけながら、段ボールの上に乗ったり、近くの地面をチョンチョンと歩き回りだしました。
周りには茂みや物陰もたくさんあるので、
「これなら、親鳥が安全な場所に連れてってくれるね」
「もう安心だから帰ろうか」
と、解散して家路につきました。
1時間ほどの出来事で、写真とるヒマもありませんでしたが、子スズメ、可愛かったですよ。
怪我もなさそうだったし、今頃は無事に巣立ちして飛んでくれてるはず。
外でチュンチュン言ってると、「あの時のスズメだったりして?」と思ってしまうバブルスです(^_^;)
そのうち竹やぶでスズメのお宿に迷い込み、ご馳走してもらえたりして?!